家族の向き合い方
家族会とかでもいつも話題になってるのが、お互いの共依存の問題ですよね、そこについていつも話してるつもりですが、なかなか最初の頃は上手く行かないでしょうし、回復を始めると関係性が変わってくることもありますね。
おはようございます!ベロです。
家族側からの当事者に対する行動、言動についてです。
なかなか手放すことは出来ないことなんだと思いますが、当事者の行動に一喜一憂してしまいますよね。
これが1番家族を疲弊させてしまいますね。
当事者が回復の道へ行こうと、行くまいと、私は私、自分の幸せを最優先に、自分を生きる。という考え方になって行くことが、家族の自助グループの目的でしょうが、出来てるなあという人はあまり見ませんね😭
特に親御さんはね。
自助グループや病院に繋がる前は思い切り尻拭いや、その他沢山の共依存発揮してきたのでしょう。そこは家族会や自助グループを知るまでは知らなかった、それが当事者のために良くなかった。
そこを理解したその後が一番の問題ですよね。
当事者が回復するための一番の近道は
成功も失敗も自分の責任できちんと経験して行く
ことだと私は思ってます。
誰かにお金を管理してもらったり、債務整理を親がしてくれたり、もちろん問題外ですが借金を肩代わりして、その後親や妻に返済する。
それが当事者のためになっていると思いますか?
とにかく金銭管理を他人がしてる間は、当事者は回復しない、という訳ではないのですが、
金銭感覚は身につかないと思います。
何が安くて高くて、どうしなきゃ生活出来ないか、全てを判断していかないと、いつまでも管理下に居ないと何も出来ません。
もし、家族は色んな理由があったにせよ、当事者が全部使ってしまったとなれば、補填するでしょうから。
じゃあずっと管理してた状態から手放して、
1ヶ月分の分の給料を自分で手元に貰いました。
直ぐにスリップする人は多いと思いますよ。
失敗していいんです。しながら、苦しみながら、1円の価値を自分で積み上げていくんです。そこで金銭的手助けをするから独立出来ないんです。
もちろん失敗はない方がいいかもですが、本当に当事者がお金の価値を、大切さを、自分で稼ぐことの大変さを学んでいくことは、自分で管理することからしか身につかないと私は考えます。
管理してもらって、価値を覚え、そこからずっと落ち着いてる仲間がいないとは言いませんが、それでも月に1回小遣いをもらい、それを少しずつ計画立てながら使ってる方がほとんどだと思いますね。
本当に横綱級に借金とかを作ってしまい、逃げるか死ぬしかないギャンブラーは、弁護士費用などの負担は居るかも知れません。理想は分割で自分で払った方がいいですが。
私は施設のお金や弁護士費用、解決に向けて掛かる費用を
「前向きな肩代わり」
と勝手に言ってますが、100歩譲ってこれは親御さんや奥さんがやってもいいかもですが、回復してきて、自分で生活が賄えるようになってきたら、当然全額返済ですよね。
これも当事者が負うことのひとつですよね。
一生懸命頑張って学んできたから、奨学金は返さなくていいです。なんてことはありませんよね。
でも今問題になってる当事者の方々は、そこまで多い借金の方はあまり聞きません。もちろんこれにも例外はいらっしゃるでしょうけど。
ということは、後々でも自分で全て責任を負えるものだと思うのです。
200、300万位の借金は死活問題になるほどの借金ではありません。自分で解決しようと思えばどうにでもなる額です。もちろん債務整理を含めてですが。私の意見です。
負える責任を負わせないから底をつかない、ということですよね。家族の会ではもう散々言ってきたので、耳が痛いご家族もいらっしゃると思います。
私も例に漏れず、底をつかずに20年モヤモヤ、ダラダラギャンブルを続けてきた人です。
何回も尻拭いもしてもらいました。
そのお金は最終的には全てに近いくらい返しました。しかし、やはり、その途中で、自分で苦労して、責任も取らなかったため、長々と苦労もしました。
お金を一切あげなければ、底をつきますか。
つきますよ、生き方考え方を変えていかなきゃ生きていけないから。
途中の落ち込みに家族も耐えるしかないのだと思います。時には窃盗とか、犯罪もあるかも知れません。その責任も当然ながら当事者が背負うべきものです。
子供や旦那さんの将来がどうなってもいいなら、何もかもなかったようにしてあげればいいと思います。そして、家族は金銭的にも、精神的にも、もう何も出来なくなれば、それは家族の底つきにはなりますよね。
でもそうなってからの再建は、家族も、当事者も非常に厳しいものになりますよね。
子供は当たり前ですが、親がいなくても生きていかなければいけません。いつまでも餌を与える雛鳥のように扱っていて、鳥は飛べるようになるでしょうか?エサの取り方は自分で学ばなきゃ生きていけないのではないでしょうか?
最初は自分のための回復ではなく、親、妻、家族への点数稼ぎでもいいから、回復への道をあゆみはじめる。
そして、そこから、真の回復とは何かを自分で、自分なりに考えて行かねばならないと思うのです。それが、最終的に、ギャンブルをやめるだけだ、という結論でも別にいいと思います。当事者が生きづらくなければ。
家族側の問題は親の側はそれほど難しくはありません。
金銭的に、完璧にシャットアウト、蛇口を締め、どんな話にも、自分で解決の道を選ばせ、実行させる。それだけで、当事者は変わります。
親御さんはそこが難しいのかもですが。
つい先日も、お母さんの立場の方が、連絡を下さいました。「息子は底をついたと思うので、話を聞いてあげて欲しい」
家族が何故その人が底をついたと分かるのですか?
そうやって、本人から責任を、自分のやるべき事を奪うから回復しないのですよ、とハッキリ言いました。話がしたいなら、当事者が連絡するべき。
態度がでかいとご家族には言われるかもですが、私は凄く沢山失敗しながら、ひとつずつ責任を取りながら、いまも回復しようとしています。一生努力を続けていかないといけません。
私はいくらでも話をするし、聞きます、だけど、当事者が、真剣に、私に向き合って、話をしたいと思う方と話したいです。
親や、家族、奥さんは橋渡しだけでいいと思います。
もし、自分で借金を返済し、生活を建て直し、その途中でスリップしたとしても、その人は、もう回復の仕方を完璧ではないけど、分かってきてるので、帰ってくるのも早いと思います。
仲間の大切さを身に染みて感じてからのスリップでは、きちんと仲間を頼ることが出来ると思います。
誰も頼らずに1人で頑張ろうとしているなら、そこは、わかってくれる人、ギャンブル依存症当事者の所へ行ってみたら、と1度だけ促してみたらいいかと思います。
これはあくまでも私の意見だし、私が出会ったギャンブラーと、私の特徴からの考えです。
金銭面と同様に、行動に関してもそうですよね。当事者の行動がどうであれ、責任は自分に取らせなきゃいけませんよね。
まさか朝起こしたりしてないですよね?
医者から診断されるほどの睡眠障害とかではない限りは、自分で起きて、自分で準備して、仕事に行く。
当然かもしれませんが、そこから始まりますよね。一日は。それも責任を自分で取るということです。遅刻ばかりして、クビになるならなったらいいじゃないですか。
自分で感じた痛みではないと、ギャンブル依存症当事者はなかなか感じませんよね、全てにおいて鈍くなってますから。
だけど、家族側がそこまで徹底できた場合、事態が一時的には悪くなっても、ズルズル悪くなるというパターンはまだ私は見たことはありません。
途中で力尽きて自ら命を絶つという方は何人かは知っています。だけどそれも本人が選んだ道で、家族が追い込んだわけでもなんでもないと思います。
何回にも分けて書くつもり無かったので、長くなってしまいました。
責任は本人に返してください
そこが徹底出来れば、当事者はちゃんと底をついて、回復への道を歩むと思います。
精神疾患がある場合は、先生と相談しながらになるでしょうが、それでもできるだけ責任は返してあげた方がいいです。
家族ができる最大のことはそこだと思います。
偉そうですみません。