嫌な予感 ベロの物語②
一人暮らしにも慣れ、炊事洗濯など何とかこなし、結構遊んでばかりだったけど、少しずつ色んなチャレンジもしながら、生活は順調にいってました。
あの時に全てが変わってしまいました。
大学のサークルや、学校の授業に何となく違和感があり、何となく田舎者の疎外感を感じて少しずつ学校が遠のいていきました。
友達もいなかった訳でもないし、地元が近い友達もいたのですが、都会の生活についていけなかったのかなあ。開放感かなぁ。
思えばもうこの頃から、アルバイトと、ギャンブルと、バイト仲間との遊び、彼女とのデート、ゲーム
が生活の中心になっていたので、学生としてはもう既にダメでした。
1年の時に取っておかねばならない単位を
3分の1しか取ってなくて、留年はほぼ確定だったのですが、毎日が楽しくて、学生であることを忘れて毎日を楽しんでいました。
この瞬間楽しければいいやみたいなかんじでした。
そんな時、彼女がバイトをしてお金をコツコツ貯めて、念願のバイクを手に入れたいと言ってきました。
バイクは自分も高校の時に原付を買って、乗り回していたけど、よくこけて、怪我が多かったので、購入には反対しました。
だけど彼女はやっぱり私と付き合う前からバイクが欲しくて、バイクを買うためにアルバイトを始めたことを知っていました。
そして、私に内緒でもう買っていました。
喧嘩にもなりましたが、大事に、安全に乗るっていう約束で、バイクを乗ることを賛成しました。
本当に嫌な予感ていうのはするんですね。
雨の日でした。納車でうきうきして眠れなかったみたいだったけど、私は単純に滑ってこけるのが心配で、晴れの日に下ろそうと言いましたが、当然ながら聞くわけもありません。
後ろから車で付いていき、少し乗ったらあとはまた別の日に乗りなよと話をして
彼女は嬉しそうにヘルメットを被りました。
それが彼女の最後の笑顔でした。
心配は現実になった。彼女のバイクは、路面で滑ってしまい、トラックにそのまま・・・・
後のことはもうあまり覚えていません。
でも彼女はいなくなって、私は目の前の現実から逃げるようになりました。
あまり行かなかった学校は全く行かなくなり、学校に行かずに、学校近くの雀荘には行きました。よくわからないけど、何となく通学したつもりになりたかったのか、わざわざ電車で30分かけて、学生麻雀が沢山あるところで、暇を作って、寝る間を惜しんでやってました。
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