心の底から
おはようございます。ベロです。
昨日は、家族会があり、そこでも感動的なことや、当事者が来られて、色々話ができたことで感じたことを書きたいと思います。
一人の当事者が言いました
「苦しいんです、止めたいけど気が付いたら、ギャンブル場に・・・」
ステップを踏んだ方はどこかで聞いたことがあるフレーズですよね。
彼は泣きながら、心からの叫びを皆に告白してくれました。
私もそうでした。何度も大きな借金をし、そのたびに最初は親に、次に家族に、そして最後には自分で債務整理をし、散々な生活になりながらも、長い期間ギャンブルを止め続けることは出来ず、また元と同じような、あるいはさらにひどい借金を繰り返していました。
その間、何度ギャンブルを止めようと思ったか。私もやめたくて、自分自身に腹が立って、何度も泣いたこともあります。
最後の大きなスリップの時も、今の妻に
「俺はもうだめなんだよ、自助グループに通っても、ステップ踏んでも、何にも変われなかった、生きてても価値がないんだよ」
と泣きながら言いました。そのとき妻は、
「何言ってるの、前の自分とは全然変わってきてるよ。止められない自分がいることをきちんと認めて、また一から歩いていこう」
と泣きながら言ってくれて、そこからまた歩き出したことを思い出しました。
話は昨日の話に戻ります。新しい当事者が二人来られて、私と直接話がしたいということで、別の部屋に行き、話を二人としました。
その中で、やはり当事者が家族会に来ることが、どれだけ勇気がいることか、また変わりたいという強い意志を感じたこと、変わろうとしていることを、称賛し、一緒に変わっていきましょうと労いました。
そして、一人の方とはすでにラインも交換し、やり取りもしていたので、行動はすでに変わってきてること、あともうちょっとの勇気と行動力があれば、もっと楽になれるよ、ということを言いました。
具体的には、会社の方に、相談できる方がいらっしゃるなら、相談して、自助グループに行く日だけでも少し早く上がらせてもらう。だめなら、用事があるから、と言うことで、自助グループに行く日だけでも残業はしない。
会社の同僚から借金をすることも度々あるようなので、上司に、または同僚に、直接、私はギャンブル依存症なので、お金を貸さないように、ギャンブルに誘わないようにしてください、と頼んでみる。
会社のパチ仲間って簡単にお金を貸します、これは過去にお互いに貸しあった過去もあるからだと思いますが、かなり危険です。
パチンコをしたい気持ちはわかるので、つい貸してしまいますが、トラブルの種にいつもなります。
お互いそこまで考えてないところが行けないんですけどね。
ギャンブラーは勝って返すからいい、という狂った考えを常にもっているので、そこは当事者が注意しなきゃいけないところです。
こういった話は本当になかなか告白できないと思うのですが、全ての人に話す必要もありませんが、会社の一部の方でも理解してくださる方がいらっしゃったら、回復のすごい助けになることを私は知っているので、おすすめはしてみました。
一人の方は、実際同僚に、ギャンブルに誘わないでほしいということはお願いしたそうです。
ギャンブルを止めていくのには、たくさんの困難があります。
まして、仕事をしながら、ある程度お金を持ちながら止めていくことは、本当に大変なことです。止めている日々は決して当たり前ではありません。
病院や、施設にいても、完全にやめていられるとは限りません。お膳立てはやろうと思えば、どうにか、どうにでもなるのです。
ギャンブル依存症は意志の問題ではない病気ではありますが、止めようとする意志を持って、行動していくのは自分で出来ることです。
自動ドアを開けて、パチンコ屋の中に入っていくのも自分の足ですが、自助グループや回復のために足を運ぶのも自分の足です。
自分の足をどちらに向けるかは、その人が決めることができます。最初は難しくても、
共に歩んでいけたらと思います。回復の待っている光の方へ。
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